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きみとキスを

初めてキスをしたのは幼稚園に上がる前。
いけない遊びを知ったように、親に隠れてキスをした。
ユキが帰る前のわずかな時間。
いつも階段の下に隠れて、触れるだけの口付けを繰り返した。

数年の月日が経ち、気がついた頃にはその習慣は無くなっていた。
いつから、と考えたところで思い出せない。
菩提樹寮の廊下で、前を歩くユキの後姿をみながらぼんやりと昔を思い出す。
そして、無意識に腕が伸びていた。
「千秋?」
バランスを崩して倒れそうになるユキの体を引き寄せ、キスをする。
「急に掴まれると危ないよ」
キスしたことには触れず、急に腕を掴んだことを怒られる。
「どうせ何もないところでも転ぶんだから構わないだろ」
そういう問題じゃないよ、と溜息を吐く。
溜息を吐きたいのはこっちだ。アホ。
「それよりも」
と、俺の顔を見てユキはクスリと笑う。
その顔がいつもユキが帰る前にぐずっていた自分をあやしていた昔と重なる。
ユキは声を潜めて、耳打ちをする。
「昔、さっきみたいに口付けをしてたよね」
顔を赤くしながら、恥ずかしそうにする。
「懐かしかったろ?」
「でももう大人なんだから、そういうことは軽はずみにしたら駄目だよ」
……ユキの天然さには本当に参るときがある。
「大人だからだろ」
俺の言葉の意味が理解できていないユキはきょとんとする。
だが、時間が経つと共に顔は赤くなっていき、どんどん俯いていく。
その反応が大きくなれば大きくなるほど俺も満足する。
「ちょっと、千秋……」
ふぅ、と一息吐いてユキは俺の手を引く。
どこへ連れて行かれるのかと思ったら階段の下。
まるで昔と同じで。
廊下からは見えない角度に二人でしゃがむ。
「人目につくところじゃ恥ずかしいから」
蚊の鳴くような声でそんな可愛いことを言われたと思ったら、今度は唇を奪われる。
だから、俺は何言わずキスを返した。
今日が別れの日というわけではないけれど、近づいていく夏休みの終わりに後悔しないように。
ユキにたくさん触れていたかった。

作品名
きみとキスを
登録日時
2010/06/23(水) 22:24
分類
八木沢×東金
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