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曖昧な関係

最初はちょっとした悪戯のつもりだった。
目を閉じて、と言ったら本当に目を閉じる。
当たり前といえば当たり前なのだけど。
日が傾いた部室に二人きり。
律は俺を信頼しきって、こんな状態で平然と目を瞑る。
いつか悪い大人に騙されるぞ、と思いながら彼に口付ける。
悪い大人、だけじゃなくて悪い同級生もいるんだから、と。

俺のキスに律は拒否をしようとしない。
「律……?」
恐る恐る尋ねると、律はゆっくりと目を開ける。
「大地、何がしたいんだ?」
怒るわけでも咎めるわけでもない、ただの純粋な疑問。
その質問に俺は「さあね」と曖昧にしか答えられない。
「そうか……」
何故か寂しそうな律の声。
彼はどんな答えを期待していたのかわからない。
「律とそうしてみたかったんだ」
正しい答えは分からないけれど、自分で考えたなりの言葉を探す。
きょとんとした律は、そのあと満足したように微笑んだ。
「それなら構わない」
構わないのか。
頬に手を添えてもう一度キスをしようとする。
律は自然と目を閉じた。
その様子があまりにかわいくて、思わず鼻を摘んでしまった。
「何をする」
さすがにこれには不服らしい。
「いや、あまりに律がかわいらしいから」
理由になっていないようだが、これは本当だ。
これ以上かわいいところを見せられたら俺はどうしたらいいのか分からない。
「かわいい?」
不思議そうに俺の言葉を繰り返す。
そんなところもかわいいと思っては駄目だろうか。
「お前はこんなでかい男に対してもそんなことを思うのか」
俺からしてみれば律は小さい。
だがそれも関係ない。
「律だからかわいいんだよ」
今度はふざけずにキスをする。
不意をつかれた律は恥ずかしそうにうつむく。
だからその反応がまたかわいくて仕方ないんだって。
「うん、やっぱりかわいい」
今度は頬に。
そのままおでこをくっつけて律をしっかりと見る。
「お前の趣味は少しおかしい」
呆れている律の言葉に俺は「そうかもね」と言ってまたキスをする。
確かに男を好きになってしまうのはおかしいかも知れないけれど
「でも律を好きになってしまったのは仕方ないよ」
もう一度キスをしようとすると、知らず知らずのうちに詰め寄っていたらしく律がテーブルにぶつかる。
躓いた拍子で、そのまま律はテーブルに腰掛ける状態になる。
俺も勢いがあまり、テーブルに手をついた。
図式的には俺が律を襲っているような形、か。
冗談で終わらせるにはちょうどいい、と思って律から離れようとする。
だが、律の手が俺の腕を引いた。
「性質の悪い冗談で終わらせるつもりか」
引かれた反動でそのまま彼の体にもたれかかる形になる。
「そういうことをされる方が、困る」
困るといわれても、俺は律のその言葉の方が困る。
思わず咽喉が鳴る。
「責任は最後まで持て」
そう言って律は俺のネクタイに手をかけた。
律の手によって俺のネクタイは解かれて、テーブルの上に置かれる。
「大地」
律の声に引き寄せられるように、そのままキスをしてテーブルの上に組み敷く。
もう駄目だ。
こんな状態なのに頭は酷く冷静で、情事が終わったことを考え始めている。
だが体の方はそんなことをおかまいなしに律を求めようと深く口付けをする。
律の鼻から抜ける声があまりにも艶があり、その声をもっと聞きたくて舌を絡める。
唇を離すと舌に糸が引く。
物欲しそうな目をして舌を伸ばしてキスをねだる。
普段の真面目な律から想像できないほど、いやらしい。
「律、どうしたんだ?」
こんなに積極的な律が意外すぎて、少し戸惑う。
いや戸惑っているのはこんな展開になったこと自体なのだけど。
「お前が……」
「俺が?」
律は少し目を伏せてから、俺を見直す。
「……焦らすからだ……」
そう言って、律は自分の膝を少しだけ浮かす。
彼の膝は俺のものに当たる。
「ちょ、ちょっと律」
腰をずらし、避けようとするが彼は俺を追う。
強くと押されれば押されるだけ俺のものは膨張する。
チリッと頭が焼けるような感覚に襲われるが、金属の音に意識を引き戻される。
律が自分のベルトを外し、ファスナーを下げる。
「律?」
彼の顔を見れば、恥じらいつつもこちらを真剣に見ている。
「お前も、辛いだろう」
いつもはためらうことなくどんなことでも言うくせに、さすがに今は恥ずかしいのか。
何がかということは言葉を濁しながらも、その部分を膝や太股で擦る。
「そう、だね」
彼の言葉に応えて、俺もベルトを外しズボンの前を寛げた。
俺が自身を取り出すと、律は先ほどと同じように膝で俺のものを触る。
布越しではなく直に触れられる感覚にビクリとし、慌てて止める。
「り、律。ズボンが汚れるよ」
本当は我慢が出来なくなるから、というのが本音だが適当な理由を言ってごまかす。
一方の律は、そうか、と頷いてもぞもぞと動き始める。
まさか、と思ったときには遅い。
律は自分の履いていたものを少しずつずらし脱いでいた。
ゆっくりと彼のズボンは腿、膝、足首と降りていき、最終的には俺の足元にパサリと音を立てて落ちた。
そして、彼は両膝を俺と擦り合わせる。
彼を見ると不安そうな表情でこちらを見ている。
「その……痛くはないか?」
そんな表情をされては困る。だが困るともいえない。
「ううん、気持ちいいよ」
気持ちよすぎて困っているんだけどな……
なんて贅沢な悩みを抱えているんだ、俺は。
そんなことを考えていると、気分をよくしたのか、律の動きがよりはっきりとしたものになる。
膝だけではなく太腿も使って俺を刺激する。
これ以上続けられるとまずい。
そう考えた俺は律の膝をつかみその動きを止めた。
「大地?やはり……」
不安そうな顔をする律に俺は笑いかける。
「違うよ、今度は律の番」
そういって、彼の体をうつぶせにさせる。
「大地?」
そのまま彼の足の間に俺をあてがう。
熱くなった俺のものに気付いた律はもう一度「大地?」と聞いてくる。
彼に覆い被さり、綺麗な髪を撫ぜる。
腰を動かせば俺達同士が擦れ合い、その度に律の呼吸の色が増す。
快感の音をあげる親友に思わず咽喉が鳴る。
かわいい、綺麗、艶やか、どの表現が一番今の彼に合うのだろうか。
彼の足の間から自身を抜き、今度は彼の双丘の間に自分を当てる。
刺激がなくなった律は物足りなさそうにこちらを見るが、手で彼自身を扱く。
菊門は刺激を受けるたびにヒク、と動く。
「律、いくよ」
不思議そうに目で問うているが、今の俺にはそこまで余裕がない。
既に大きくなっている俺を律に挿入する。
「だぃっ」
痛みのせいか、俺の名前すら呼べない彼はテーブルに縋りつくように爪を立てる。
その爪あとをつけるテーブルにすら嫉妬をしそうになる自分に驚きながらも、彼の奥へと進む。
「律、ごめん」
最後まで入ってから、彼を背中から抱きしめる。
律は肩で息をしながらも、構わない、と言う。
表情はすごく辛そうなのに、痛いともなんとも言わない。
その代わりに、恥ずかしそうに俺を煽るようなことを言う。
「その、動いてくれないか?もっとお前を感じてみたいんだ」
今まで冷静だった自分の中で何かが弾けた気がした。
いいのか?と聞けば、律は頷く。
理性が崩れる音がした。
彼のうなじにキスをし言葉通りにゆっくりと腰を動かす。
少し動かすだけでも律は厳しそうな表情をする。本当は痛いのだろう。
だが、もう止められない。
だんだんと速度を速めれば、律の苦しそうな表情も和らいでくる。
その表情がまたかわいく綺麗であまりに扇情的だからより強く打ち付けてしまう。
「大地」
夢中になっているところを律の声で引き戻される。
息を上げながら、律はこちらを見ている。
「この体勢ではお前の顔が見れない。最後はお前の顔を見ていたいのだが」
律の提案に俺はキスで返す。
確かに、俺は律の顔が良く見えるけれど、律からは見えにくいだろう。
「そうだな」
繋がったまま、もう一度先ほどの体勢に戻る。
そのまま深くキスをすれば、律は恥ずかしそうにはにかんだ。
あまりにも可愛すぎる。
余裕がない俺はテーブルに手を付き動きを再開する。
限界は既に近くまで来ている。
「大地、もう……」
「俺、も……」
律も同じらしく、俺の腰に足を絡ませる。
「中に出して、くれないか?」
唐突な提案に俺の動きは一瞬止まる。
「なんで?」
それはやってみたいことはやってみたいが今日はゴムだって着けていない。
あとで大変な目にあうのは律だ。
「部室が汚れる」
こんなときまでそんなことを考えているのか。
「一緒に綺麗にすれば」
「万一楽譜が汚れたら一大事だ」
駄目だ。
聞く耳を持ってくれない。
「それに」
最後までお前を感じたい、と微かに聞き取れる声で言う。
はじめからそういえばいいのに。
「わかったよ」
本当は彼の体のことを考えると、やりたくはないのだけど。
そのまま動きを激しくする。
彼の嬌声が一際大きくなると同時に俺は彼の先を軽く握り締める。
そして俺自身も、彼の中で脈を打つ。
お互いが出しきってから、俺は右手を彼自身から離し、自身も彼から抜く。
今まで繋がっていた部分から白い白濁の液が流れ、自分たちが今まで何をしていたのか改めてみせつけられている気分になる。
本当にやってしまったのか、と。
右手には彼が出したものがべっとりと付いている。
部室においてあるティッシュで手を拭き、彼から溢れてしまっている自分の果てた跡も拭いできる限りかき出す。
「律、大丈夫か?」
ウェットティッシュも常備しておくべきか、と考えながら律に聞けば彼はぼうっとしている。
おーい、と目の前で手を振ると、ああ、と気付き反応をする。
「体は大丈夫か?」
「……なんとかなる」
なんとかなる、というのは彼の中では辛いという意味だ。
そりゃやっぱり駄目だよな。
「お前と出来てよかった」
振っていた手を掴まれ、律はそのまま指にキスをする。
そんなことを言われると自惚れてしまいそうになる。
「俺でよかった?」
「ああ」
迷いなく即答されると逆に困る。
「律、またしてもいい?」
どうかこれで拒絶をしてくれ。
そうでもしないと
「今度は部室じゃないところにしてくれ。落ち着かない……」
律が俺のものだと勘違いしてしまう。
「律は、俺のこと好き?」
最初に聞くべきだった質問。
最初には怖くて聞けなかった質問。
「そうでなければこんなことはしない」
彼の答えに、俺は嬉しくなって、仰向けになったままの彼に深く口付けた。

作品名
曖昧な関係
登録日時
2010/04/18(日) 01:33
分類
未分類
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