はい、とティッシュを渡されて俺は自分が出したものを拭き取る。
一方のユキはと言えば、俺のせいで汚れてしまったワイシャツを気にしている。
「そんなもの新しいものを買えばいいだろう」
「そういう問題じゃないだろ」
ワイシャツを脱いでため息をついている姿はさっきまでとは違いすぎる。
こんなやつにイかされたのかと思うとこっちがため息をつきたい。
そもそも自分で自分のものを拭いているこの姿がみじめだ。
「なあユキ」
ふとした悪戯を思いつきユキの手を引いた。
バランスをくずしたユキはベッドへ倒れこむ。
「何をするんだよ」
文句を言うユキを無視してユキ自身の状態を確認する。
先ほどまでではないがまだ十分な状態だ。
「お前、このままじゃ辛いだろ?」
以前蓬生にやられたことを思い出し、そこへ手をのばす。
「千秋?」
きょとんとしているユキを無視してそれを口に含む。
瞬間ユキが体をビクッと反応させた。
予想通りの展開に優越感に浸っていると、ユキ自身も硬度を戻していく。
一度全体を舐め上げてから、先端にキスをする。
「どうした?先ほどまでのお前に比べたら可愛いものだと思うが?」
皮肉を込めて言ったのだが、ユキは何故かいつものように微笑む。
「そうだね、千秋はかわいい」
見当違いのことを言われ、クセがある髪を撫でられる。
「お前分かっててそういう風に言うのは性格悪いぞ」
「お互い様だろ」
そう言いながら俺の頭から手を離さないのは彼なりの焦れているというサインなのだろう。
視線を合わせたまま、唇は触れず舌だけでユキをなぞる。
先端へたどり着きそうになると、ユキは体をビクりとさせて視線をはずした。
「どうした?」
ククッと笑いながら先端から溢れるものを舌で掬う。
「いや、触りあいではないな、と改めて思ってしまって」
「ならやめるか?」
自分から言い出したのだからやめる気は毛頭ないが、わざとユキに聞いてみれば「まさか」と返ってきた。
その答えに俺は満足してユキの先端を吸い上げる。
ユキからはそれに応えるように溢れてくるので、鼻で息をしながら俺はそれを飲む。
そのときについ声が溢れてしまったが、ユキにとってはそれがスイッチになってしまったようだった。
口の中でユキは大きくなったので一度口から離そうとしたが、それは出来なかった。
縋るように俺の頭を掴むから、俺は自然とユキのものを深くまで咥える形になる。
ユキものってきたようだし、それならばと髪に触れている手を取り絡める。
そして今度は俺がユキの手を誘導して俺の口元に手を触れる。
「千秋……?」
少し息が上がっているユキに追い討ちをかけるように口を動かす。
ユキにとっては口と手の両方で刺激を与えられている状態だ。
だがユキはまだ余裕があるのか無意識なのか、俺の唇のラインをなぞり自身と俺の境目を実感させる。
俺が翻弄され動きが鈍くなっていると、俺が支えているはずの手はユキの意思で動いていた。
当然それに触れている俺の顔もユキの思っているように動き、刺激を与える。
自分のペースとは違うそれに息をするのが困難になるがユキは夢中になっている。
手だけでなく自らの腰も動かし俺を感じようとしているのが分かるから、苦しいのを我慢し舌でなんとかユキを手伝う。
何度もユキ自身の味も確かめるようにユキの動きに合わせて口を動かす。
だが、しばらくするとユキは急に動きを止めた。
「千秋、もう……」
今まであれだけ好き勝手やっていたのに、限界を迎えそうになったとたん俺を自分から引き剥がそうとする。
それが気に食わなかった。
気に食わなかったから、俺は咥えたまま手で彼に刺激を与える。
「やっ、めっ……」
制止の声も無視し、手の力を強くしてユキの先をストローのようにて吸い込む。
その瞬間、ユキは体を大きく揺らし俺に体重を預ける形になる。
先端から出るものをすべて飲み込もうとするが、飲み込みきれず唇の端から溢れてしまっている。
口内にあるものだけを飲み込めば、青臭さと苦味、それと咽喉にまとわりつくような感触がある。
「まずいな」
ユキは肩で息をしながら
「だからやめろって言ったのに」
と溢れている自分自身の白濁液を親指の腹で拭う。
その指をユキはティッシュで拭こうとするが、俺はユキの手をとりそれを舐め取る。
「もったいないだろ」
俺の言葉に、ユキは一瞬で顔を赤くし微笑む。
やることをやったのに照れられるとこちらとしても困る。
「次のときにすればいいだろ」
それなのに、こんな挑戦的なことを言われる。
「それもそうだな」
何も今回だけが最後じゃないのだから、と言って笑いあった。
- 作品名
- きみに触れて3
- 登録日時
- 2010/04/02(金) 01:27
- 分類
- 未分類